【綿業会館】取材記事│唯一無二の結婚式が叶う、クラシカルな建物

『他にはない唯一無二の結婚式にしたい！』というカップルから近年人気を集めているのが、戦前の歴史ある建物を活かした会場。
レトロなつくりの建物は古き良きクラシカルな内装で、派手な演出を行わなくても特別感たっぷりな結婚式を叶えられるとして評判です。
今回取材した大阪市の「綿業会館」（国の重要文化財）も、結婚式場として人気を集めている会場の一つ。
この記事では、そんな「綿業会館」の歴史や各部屋の内装、料理等についてご紹介します。
(取材：トキハナ編集部／文：三島莉永)

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1.贅の限りを尽くした重要文化財で結婚式を！
2.披露宴もウエディングフォトも、好きな雰囲気の空間を自由に選べる
3.結婚式は一日一組限定。外式後に披露宴のみ行うことも可能！
4.フレンチでおもてなし。館内レストランより出来立ての料理を提供
5.まとめ│周りと被らない、唯一無二の結婚式が叶う会場

1.贅の限りを尽くした重要文化財で結婚式を！

近年では固定概念に囚われない自由な結婚式を希望するカップルが増加。結婚式の演出やスケジュールはもちろん、柔軟な考えのもと会場を探すカップルも年々増えています。

そんな中「周りと被らない、特別感たっぷりな結婚式にしたい」というカップルからいま特に注目を集めているのが、今回取材した大阪の「綿業会館」です。

出典: 綿業会館

約100年前に創建された綿業会館は“大阪の近代美術建築の傑作”とも呼ばれており、2003年には国の重要文化財に指定されました。
創建当初から現在に至るまで、綿業会館は会員制の社交倶楽部として利用されていますが、土日に限り結婚式の会場として利用することが可能です。

綿業会館の大きな特徴は、何と言っても贅の限りを尽くした豪華な内装。オニキスなどの天然石を資材として使ったり、幅木代わりに大理石を使用したりしているため建設にかかった費用は、現在の貨幣価値に換算するとなんと約75億円にものぼるとか！

他にも煌びやかなシャンデリアやアンティークの家具や絨毯を飾ったりと、空間づくりにもこだわっています。

1-1.1931年創建。歴史ある建物ながらエレベーターも完備◎

綿業会館は1931年に創建。1932年1月1日より開館し、各国の来賓を招いたり、会員同士が交流を行う場として利用されていました。創建当初には、リットン調査団も来館したとか。

第二次世界大戦時には倶楽部活動を停止していましたが、奇跡的に戦火を免れGHQによる接収が解除された後には業務を再開。戦後は各国の使節団が相次いで来館するなど、会員制の社交倶楽部としてだけでなく、他国の要人を招く場としても利用されています。

また、綿業会館は歴史ある建物ながらエレベーターを完備しているので、ご高齢のゲストや身体が不自由なゲストにも快適に過ごしていただけるでしょう。

1-2.挙式当日には館内にてフォトツアーを行える！

綿業会館では、挙式当日に館内にてフォトツアーを行うことが可能。仕度が完了してから1時間弱フォトツアーに回れるので、玄関やエントランス、特別室、談話室などクラシカルな趣の各部屋にて様々なテイストの写真を撮影できます。

出典: 綿業会館

素敵な部屋が多いため、中には披露宴お開き後に追加撮影を行うカップルもいるのだとか。また、フォトツアーは挙式費用に含まれているため追加料金がかからないのも嬉しいポイントです。

1-3.観光気分も味わえる♪ゲスト向けの無料見学ツアーも開催

挙式当日には、ゲストが建物内の部屋を巡れる無料の見学ツアーも開催。挙式前の受付時間中や挙式と披露宴の間などに館内を巡ることができます。
ツアーガイドは綿業会館のスタッフが担当。建物の歴史や建築様式、内装などについて詳しく教えてくれます。

綿業会館は会員制の社交倶楽部として利用されており、館内見学は有料にて毎月限られた曜日・時間にしか開催されていないため、結婚式で館内見学ツアーを行うとゲストに喜ばれることも多いのだとか。ちょっとした観光気分を味わってもらえるので、待ち時間中もゲストに退屈な思いをさせることもありません。

出典: 綿業会館

2.披露宴もウエディングフォトも、好きな雰囲気の空間を自由に選べる

大理石などを使用した豪華な内装もさることながら、部屋ごとに建築様式が異なるのも綿業会館の魅力。一般的に建物内の建築様式は一つの建築様式に揃えることが多いですが、綿業会館は設計士である渡辺節氏の“世界各国の来賓や、会員の好みに応じて好きな部屋を選んでもらいたい”という想いにより、各部屋の建築様式が異なっています。

2-1.中世のアメリカ様式で作られたクラシカルな会場「会員食堂」

綿業会館の中でも一番の人気を誇る「会員食堂」は、中世のアメリカ様式で作られた会場。重厚感漂うクラシカルな内装で、最大50名程度まで収容できます。(※コロナ禍の2021年現在、披露宴で利用する場合には収容人数を制限しています)

細やかな装飾が施された天井や、美しい透かし彫りのガラス窓など、各所趣向を凝らした見どころ満載なつくりになっているので、結婚式中もゲストを飽きさせません。

「会員食堂」では挙式を行うことも、披露宴を行うことも可能。中には「会員食堂」の内装がとても気に入り、宴内人前式を希望するカップルもいるといいます。

出典: 綿業会館

2-2.約100名収容可能。アダム様式の広々とした空間「大会場」

本館最上階にある優美なアダム様式の「大会場」は、約100名収容できる広々とした空間で挙式会場としても披露宴会場としても使用可能です。柱型を並べた壁のデザインが特徴的なつくりで、天井付近には自然光が優しく差し込む窓が設置されています。

加えて、白を基調としたシンプルな内装で、装飾を自由に行えるのも魅力の一つ。理想のイメージに合わせて装飾を行えます。

また、新館にある「大会場」も同様にシンプルで広々とした空間。どちらも披露宴会場として利用されることが多く、約120名収容できるためゲストを大勢招く場合でも対応可能です。

出典: 綿業会館

2-3.アンティークな雰囲気を満喫できる「貴賓室」「談話室」

「貴賓室」「談話室」では、フォトツアーや見学ツアーの際にのみ立ち入れます。

「貴賓室」は上品で優美なフォルムが特徴的なクイーン・アン様式の部屋。直線的な窓や壁に対して、天井や家具などの美しい曲線が上手く組み合わさった内装になっています。

もともと「貴賓室」は皇室の方を招く部屋として作られたため、訪れた方々が怪我しないように角のないつくりになっていると伝わります。また、室内には政界や財界などの偉人が来館した際の署名帳が飾られているのも大きな特徴の一つです。

「談話室」はイギリスルネッサンス初期のジャコビアン様式の部屋。天井が吹き抜けとなった開放的なつくりで、綿業会館の中でも最も豪華な部屋といわれています。

中でも目を惹くのは、壁面のタイルタペストリー。色鮮やかなタイルタペストリーはかつて京都東山にあった泰山製陶所にて焼かれたもので、一枚ずつ手焼きにて作られたものです。壁一面に施されたタイルタペストリーはまさに圧巻！他にはない珍しい装飾なので、フォトスポットとしても人気です。

出典: 綿業会館

3.結婚式は一日一組限定。外式後に披露宴のみ行うことも可能！

綿業会館を結婚式で利用できるのは、一日一組限定。他の用途で利用する方はいらっしゃいますが、結婚式を行えるのは一日一組のため他のカップルを気にすることなく結婚式づくりにこだわれます。

例えば館内にて挙式と披露宴を別会場にて行うのはもちろん、宴内人前式にしたり、披露宴の時間を長めにとったりと、使い方も自由にアレンジすることが可能です。

また、外式後に披露宴のみ館内にて行うこともできます。会場周辺には1877年に設立されたプロテスタントの教会「浪花教会」の他、タクシーで5分くらいの場所に神社もあるので移動しやすく、外式も行いやすいと評判です。

出典: 綿業会館

4.フレンチでおもてなし。館内レストランより出来立ての料理を提供

結婚式専門の会場やレストラン以外にて結婚式を行う場合、会場によってはレストランなどを併設していないこともありますが、綿業会館内にはレストランが併設されているので料理にこだわりたい方も安心。出来立てのおいしい料理をゲストに振る舞えことができます。

ゲストに振る舞える料理は、婚礼料理の王道であるフレンチ。コースは価格や内容の異なる3種類の中から自由に選べます。

また、コース内容の差し替えなどにも柔軟に対応。ゲストの好みなどに合わせてコース内容をアレンジできるので、より満足していただけることでしょう。

出典: 綿業会館

5.まとめ│周りと被らない、唯一無二の結婚式が叶う会場

“ありきたりな結婚式よりも、他にはない特別な結婚式にしたい”
そんな想いを抱えていても、具体的なイメージを言葉にするのは難しいものですよね。
そのような場合には式場選びにこだわることをおすすめします。

今回取材した綿業会館のように歴史ある建物で内装にもとことんこだわっている会場なら、きっと特別感たっぷりな結婚式が叶えやすいはず！派手な演出などを行わなくても、オリジナリティ溢れる唯一無二の結婚式が実現できるでしょう。

また、綿業会館のような国の重要文化財に指定されている建物は長く残るため、結婚式を挙げた思い出の場所がずっと残り続けるのも魅力です。
そんな綿業会館での結婚式づくりをサポートしてくれるのが、ウエディングプロデュース会社「ウェディングデザインラボ」。「ウェディングデザインラボ」では一組一組に合わせてしっかりとヒアリングを行った上で、会場探しからプランの提案、結婚式当日の運営までトータルでサポートしてくれます。
気になる方はぜひ下記の記事も参考にしてみてくださいね。