新婚旅行、それは一生に一回となる夫婦で初めての旅行。昔は彼との初海外旅行=新婚旅行みたいなことも多かったみたいですが、今では初めてじゃなかったりする人も多いのでは?だとしたら、新婚旅行ってどんな旅行にするべき?!
この記事ではハネムーンの行き先の決め方から、手配の仕方まで、ちょっとしたアイディアティップスを交えながら私の体験談をご紹介します。(文:Miyo)
《この記事を書いた卒花》
Miyoさん
29歳で結婚。30歳になった2017年、都内某ホテルでクリスマスウエディングを実現。広告代理店出身カップルということもあり、結婚式のイベント作りには2人とも気合いが入った。ハネムーンは2018年夏にギリシャとパリへ。
目次
1. 正直、結婚式準備でそれどころじゃない
結婚式準備の真っ最中。どこのカップルでもこんな会話が始まるのでは。
「それで、新婚旅行はどこにする?」
「絶対に新婚旅行はここに行く!」と決めているカップルなら話は別ですが、私たちはもう、それこそ全力で結婚式準備を行なっており、正直、新婚旅行の準備どころじゃなかったのです。
結婚式の準備に加えて新婚旅行の準備なんて始めたら、本業のお仕事とかどうなっちゃうの!?なんて思うほど。もれなく主人も、「焦らなくて良いんじゃないかな、式の2ヶ月前くらいから徐々に考えようよ」なんてゆるーい一言。
こうして私たちは、新婚旅行へのマインドをペースダウンさせていきました。
2. 友人Aからの一言「披露宴直後の旅行は貧乏旅行になるよ」
そんなペースダウン直後の、とある日の女子会にて。
ちょうど結婚式の準備とか新婚旅行どうするかなんて、アラサー女子たちで盛り上がっていたら、卒花の友人が一言。まるで私たちのことを正当化してくれるかのような一言が発せられたのでした。
「私、披露宴直後に新婚旅行したんだけど。披露宴直後なんてご祝儀もらうと言えど、一番お金を使った直後の旅行だったから超貧乏旅行だったよ。普段泊まらないような格安ホテルに泊まっちゃった。今ではそれもいい思い出だけど、せっかくならやっぱりある程度お金貯めてから行ったほうがいいと思う!」
なるほど!その考え方今までなかった。そりゃそうだよね、お金ないよね。と、ものすごく納得をしてしまい、やはり新婚旅行はもう少し落ち着いてからでいいかなーなんて思ってしまったのでした。
3. 友人Bからの一言「だってどうせ会社休ませてくれるんだよ」
そして結婚式まであと2ヶ月となって、新婚旅行の行き先を考え始めていた頃に、またまた運良く私のことを導いてくれる意見に出会ったのでした。
その友人は、ちょうど自身の新婚旅行でモーリシャス島から帰って来たばかり。モーリシャス島なんてその子の新婚旅行で初めて聞いた地名でした。「なんでそこにしたの?」と聞いたら、こんな答えが。
「だってさすがに会社だって、新婚旅行なんて言ったらしっかりと休ませてくれるじゃん。せっかくの新婚旅行だし、普段は行けないようなところに行きたいなと思って。私もモーリシャス島って知らなかったんだけど、旅行代理店の人が紹介してくれた候補の中に入ってたの」
またしても、なるほど!
普段それなりに忙しくしている我々二人。確かに新婚旅行くらいは仕事をゆっくり休みたい!それならいつでも行けるような旅行先よりも、新婚旅行でしか行けないような、また子供ができたらなかなか行けそうにない場所への大型旅行にしよう、と決め、候補を探し始めたのでした。
早速、お互いがそれぞれ行きたいと思っていた場所を選出。そして最終的に、青と白の景色が綺麗なギリシャのサントリーニ島に候補を絞りました。普段はニューヨークなどの街が大好きな私ですが、新婚旅行ばかりはリラックスできるヨーロピアンリゾートに行きたかったのです。
そしてなんと!行き先をサントリーニ島に絞った際に、現地のベストシーズンが4〜10月であることが判明。それ以外の時期はホテルもオープンしていないことを知り、ハネムーンの日程が結婚式の半年後と、さらに延びたのでした。笑
4. 主人からの一言「え、新婚旅行ってビジネスじゃないの?」
こうして新婚旅行の行き先を決めたのは結婚式2ヶ月前でしたが、サントリーニ島への旅行を手配したのは、結婚式も終えて1ヶ月ほどたった頃でした。その時に主人からの強烈な一言が。
「え、新婚旅行ってビジネスクラスで行くもんじゃないの?」
「え!?そーーーなの?!」
普段の旅行はビジネスクラスのビの字も候補に上がらない私たち。でしたが、結婚式の支払いを終えたばかりの私たちだからこそ使える、まさかの錬金術を見つけたのです。
そう、それは「マイレージ」。
結婚式という過去一度も支払ったことのない大金をクレジットカードで支払う(*)と、獲得するポイント数も笑っちゃうくらいになります。そしてそのポイントをマイレージに交換すると、まさかのビジネスクラスでハネムーンが可能!ということがわかったのです。
*編集部注)クレジットカードが利用できる結婚式場は限られています。詳しくはトキハナのオンラインプランナーまたは会場スタッフにお尋ねください
もうそこから先は有頂天。
旅行代理店で手配することも考えましたが、元々旅行慣れしていることもあり、自分たちで全てを手配することに決めました。贅沢な航空券が、しかもマイレージで取れるということもあり、旅行の予算は全てホテルと現地の食事代などに使えることに。
さらに!日本からの直行便がないサントリーニ島に行くにはどこかを経由する必要があり、せっかくならその経由先でも旅行を楽しもう!と。経由地をいくつか探し、最終的にはパリに決定。結局大都市も追加しちゃうのでした。
ついでに!サントリーニ島に行く人は合わせて行くことの多いミコノス島も追加して、私たちの旅先は無事最終決定。場所が決まったら実際に手配をスタート。マイレージで取れる日程と期間を絞って、半年前に旅行の手配を終えました。
5. 30年後、同じフォトスポットで写真を撮るために
実は私たちの結婚した年は、私の両親の結婚30周年の年。両親は30年前の新婚旅行で訪れた都市を、再び二人で訪れていました。そこで二人が撮ってきた写真は、30年前の新婚旅行で訪れた時と同じレストランの同じ席!それは両親の歴史と愛を感じさせる、とても素敵な写真でした。
そして、私も30年後、両親と同じことがしたいと思い、新婚旅行ではあることを徹底してやりました。それは、30年後も絶対になくならないような建築物や、古くからあるレストランなどをフォトスポットに選んで行くこと。
やっぱりハネムーンの行き先は思い出の地になるからこそ、こういった普段の旅行ではしないことをしておいてよかったなと思っています。(きっと30年後はもっと強く思っているといいな!)
実は今回の旅行で経由地に選んだパリに行くのは20年ぶり、二度目でした。そこで20年前、子供の頃に家族旅行で行った思い出のレストランへ、20年前の写真を持って行ってみたのです。
20年前と同じ席には残念ながら座れなかったけれども、レストランの人たちは大喜びしてくれたし、家族の思い出のレストランで、主人という新しい家族と一緒に食事をしたのはなんとも感慨深い出来事になりました。
6. ハネムーンは結婚イベントの集大成。いよいよ家族としての第一歩です
結婚式も、新婚旅行も終えた今。
約1年半、目まぐるしくキラキラしたイベント続きで、二人で相談しながらの決め事続きで、思い返せば楽しすぎた毎日。それが終わった今、ようやく何もない普通な毎日を暮らしてみて初めて、ここからが二人の家族としての第一歩だな、としみじみと感じています。大きなイベントがないからこそ二人で日々を楽しみ、二人で長い歴史を繋いで行くんだな、と。
この記事を読んでくださった皆様。普段仕事をしていると、二人でこんなに長くずっと一緒にいる時間はなかなかないと思う、それが「ハネムーン」です。だからぜひ、ハネムーンをどんな形であっても楽しんでもらいたいなと強く思っています。
結婚式から新婚旅行までの”結婚”という大イベントを、ゆっくり締めくくるという意味でも。そして、彼の大切さをしっかりと実感するためにも。
~Miyoさんの結婚式~
2017年のクリスマスに、都内某ホテルで結婚式。
2018年夏にハネムーンでギリシャ・サントリーニ島へ。乗り換えの行き先を探した際に、乗り換え先としてメジャーなアテネよりも、パリに惹かれてパリに行きました。